「ビッグ・クエスチョン」 宇宙マイクロ波背景放射 編
今年の2月くらいからスティーヴン・ホーキング博士の「ビッグ・クエスチョン」を購読しています。(4ヶ月かけてやっと読破)
その途中で僕がわからなかった単語や専門用語、興味のあったものを自分なりに調べてかなり簡単にまとめました。
順番もバラバラだし、全てをメモしていたわけではないので不完全ですが一応書いておきます(ちゃんとやっておけばよかった。。。)
- この「宇宙マイクロ波背景放射」は初期宇宙における高温高密度状態の名残であるものと考えられている。
- アナログテレビの放送局の割り当てられていないチャンネルを選択すると表れる砂嵐の数%は「宇宙マイクロ波背景放射」の影響を受けている。
- はるかに弱いが、このマイクロ波は電子レンジのものと同じものである。
Point
こいつを観測して、波の動き方を計算すれば宇宙の未来とか過去がわかるのではないか?
正確には量子力学的にそれぞれの粒子の動きに確率をもたせ、あらゆる宇宙の可能性を予測するのは可能である。
ここでの量子ごとの確率の幅を量子揺らぎという。
量子揺らぎとは、測定値の誤差ではなく、理論的に存在する可能性の確率的な揺らぎのこと。
また、それは不確定性原理によるものである。
不確定性原理とは、ざっくり説明すると粒子の位置と速度は正確には観測できないというものです。
・粒子の位置を測定しようとすると
測定の際に飛ばされた素粒子や原子などが飛ぶ。
それが粒子とぶつかり速度に影響が出てしまう。
・粒子の速度を測定しようとすると
原子や素粒子を飛ばしてぶつけないように(あまり影響を出さないように)光の波長を長くし力を弱める。
そのため、決定的な位置が測定できない。
つまり、マイクロ波から未来や過去の予測は確率的(量子的)には可能だが、決定論的には不可能である。
最後に、かの有名なアインシュタインは「現代科学に何か足りないものがあるならそれは仏教思想である」と言っていたそうです。
また、他にも「神はサイコロを振らない」とも言っていたそう。
このようにアインシュタインは自然界のランダム性に不満を持っていたそうで、ラプラスの思い描いていた科学的決定論を支持していたようです。
しかし、今回のハイゼンベルクの不確定原理はこの決定論を真正面から否定しています。
このことをホーキング博士は
神は事あるごとにサイコロを振るギャンブル常習者であるらしい。
と語っています。
とても他人事ですね。
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